令和4年8月4回目紹介判例
(令和4年8月18日新着判例より)
話題の判決
テレビ、新聞記事などで報道され、注目された最新判決を「話題の判決」としてご紹介します。
【文献番号】 |
25593012 |
・裁判年月日 |
令和 4年 7月21日 |
・文献種別 |
判決/福岡高等裁判所(控訴審) |
・事件番号 |
令和3年(う)第316号 |
・事件名 |
準強制わいせつ被告事件 |
・概要 |
診療放射線技師である被告人が、学校敷地内に停めた胸部検診車内において、正当な胸部レントゲン検査を受けるものと誤信して抗拒不能の状態にあるA(当時15歳)に対し、その背後に立って脇の下から両手を回し、着衣の上からAの両胸をもみ、もって人の抗拒不能に乗じてわいせつな行為をしたとしたて起訴され、原審は、被告人が公訴事実記載の犯行を行ったことの証明がないとして、被告人に対し無罪を言い渡したため、検察官が控訴した事案で、原裁判所の訴訟手続には、本件各証拠の特信性について必要な審理を尽くさないまま刑事訴訟法321条1項2号後段該当性を否定して証拠調べ請求を却下し、A証言の信用性を否定して無罪判決をした点に審理不尽の違法があり、この訴訟手続の法令違反が判決に影響を及ぼすことは明らかであると判断し、原判決を破棄し、本件を原審に差し戻すこととした事例。 |
【文献番号】 |
25601486 |
・裁判年月日 |
令和 3年11月25日 |
・文献種別 |
判決/東京地方裁判所(第一審) |
・事件番号 |
令和2年(ワ)第21121号 |
・事件名 |
株主総会決議取消請求事件 |
・概要 |
被告の株主である原告が、被告の令和2年6月25日開催の定時株主総会における第77期事業年度計算書類承認、剰余金の処分の承認並びに取締役及び監査役の報酬総額承認の各決議について、決議の方法が法令及び定款に違反していると主張して、会社法831条1項1号に基づき、その取消しを求めた事案で、被告が、本件総会につき、本件規定を理由に、原告がその代理人として弁護士を出席させ、弁護士に議決権を代理行使させることを拒否したことは、会社法310条1項に違反し、本件各決議をいずれも取り消した事例。 |
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